2005/08/09

夾竹桃

この時期になると長崎の街には夾竹桃の花が多く咲きます.夾竹桃(キョウチクトウ)は大気汚染に強い花だそうで, 実際原爆投下後の広島や長崎でも花を咲かせたと言われています.一方で強い毒性を持つ植物でもあり, 牛や馬がその葉を食べて死んでしまうという事もあります.

この花を見ると, 小学生の時に聞いた話を思い出します. 被爆して死と向き合った女性が, その強い生命力に心を打たれ「毒でもなんでもいい, 病気が治るなら, あんなものでも食べてやろう」と言ったそうです. 当時は「毒なんだから病気が治るわけないやん」などとちょっと冷めた感想も持っていましたが, 今でもこの話を思い出すぐらいですから, 印象は強かったのでしょうね.

先日, 広島県内の小中学生のうち, 広島に原爆が投下された日時を知っていた生徒が半数未満だったというニュースがありました. 最近夏休みの登校日も原爆投下の日ではないようですし, 風化するのは仕方ないのですが, 少なくとも広島, 長崎の人は忘れてはいけない事ではないのでしょうか.

もっとも, 友達等からの「長崎に行くのだけど, どこかない?」という質問に大橋/松山地区については, ちょっと悩みますが言いません. 少なくとも楽しむ場所ではないですからね…難しい所です.

0 件のコメント:

コメントを投稿